復職支援について
忙しい方・読むのが辛い方への要約
一時的な復職がゴールではありません
復職のゴールは、一時的に職場へ戻ることではなく、以前と同じ、あるいはそれ以上のパフォーマンスで長く働き続けられることだと考えています。当院では、再休職を可能な限り防ぐため、一人ひとりに適した復職時期を一緒に考えます。
医学的な根拠に基づいて復職時期を判断します
「なんとなく元気になったから」ではなく、睡眠・体力・集中力・生活リズムなどが十分に回復しているかを総合的に評価し、無理のない復職を目指します。
復職後も継続してサポートします
復職はゴールではなく新たなスタートです。復職後も再発予防や時々の生活のアドバイスなど働き続けやすいようなサポートを継続して行います。
復職に対して、このようなお悩みはありませんか?
- 復職できる状態なのか自分では判断がつかない
- 主治医から復職可能と言われたが、本当に大丈夫か不安
- 休職と復職を繰り返しており今回は大丈夫なのだろうか
- 現在の治療や復職方針についてセカンドオピニオンを受けたい
当院では、単に復職診断書を作成するだけではなく、再休職を防ぎ、長く安定して働き続けられることを目標に復職支援を行っています。
当院が大切にしていること
復職診断書は職場復帰のための手続きに過ぎず、復職において重要なことは「復帰すること」ではなく、「働き続けられる状態であること」と考えています。
おそらく多くの方にとって、本当のゴールは一時的に復職することではなく、職場で以前と同じような体調で、以前と同じ、あるいはそれ以上のパフォーマンスを発揮しながら働き続けることではないでしょうか。
焦って体調が十分に回復していない段階で復職した場合、一時的には勤務できる方もいらっしゃいます。しかし、その状態を長期間維持することは難しく、復職したものの体調が再び悪化し、「やはり自分は働けないのではないか」と自信を失ったまま再休職に至ってしまう方も少なくありません。
そのため当院では、「一時的に復帰できる状態」ではなく、「無理なく働き続けられる状態」まで心身が回復していることを重視しています。
もちろん、100%働き続けられる、働き続けられない、という事は事前には分かりません。しかし相対的に働き続けられる可能性が高い、低い、という事は休職中の生活の状況から推測がつくことが多いです。そのため復職可能と判断するために事前の生活の状況を重視しています。
また復職を見送る判断をした場合でも、「働く能力がない」と考えているわけではありません。焦って復職することで再休職のリスクが高まると判断した場合には、長く安定して働き続けるために、急がば回れ、の精神で休職の延長と改善を待つことをお勧めしております。
復職判定の目安
「なんとなく元気になったから」という曖昧な理由での復職は、再休職に至ってしまう方もいます。当院では、以下のような日常生活を送られることを復職の目安としています。
【復職基準の目安(例)】
| 評価項目 | 復職基準の目安(例) |
|---|---|
| 睡眠リズム | 睡眠リズムが安定(決まった時間に就寝・起床できている) |
| 日中の活動量 | 日中の活動量の確保(例:1日30分の散歩を週5日継続できる) |
| 集中力 | 集中力の回復(例:図書館等での読書や作業を3時間継続できる) |
| 食欲 | 以前同様に食欲が回復している |
復職診断書について
復職に際して診断書が必要な場合は、診察のうえ作成いたします。
診断書では、医学的な観点から復職が可能な状態まで回復しているかどうかを判断し、その内容を記載いたします。
具体的な勤務条件の指定について
「時短勤務にしてほしい」「残業を制限してほしい」「在宅勤務にしてほしい」
復職診断書を作成する際に、このようなご希望をいただくことがあります。
しかし、患者さんからのお話だけでは職場の業務内容や人員配置、就業規則などを十分に把握することは難しく、外来主治医の判断のみで具体的な勤務条件を指定することは困難です。
一方で、会社や産業医から勤務調整に関する照会書や意見書などをご提示いただいた場合には、その内容を確認したうえで、医学的な立場から適切と考えられる意見を記載することは可能です。
復職後も継続してサポートいたします
復職はゴールではなく、新たなスタートです。
復職直後は、環境の変化や仕事による負荷から疲れやすくなったり、不安を感じたりすることも少なくありません。
当院では、復職後も継続して診察を行い、再発予防、生活リズムの維持、薬物療法の調整、働き方に関するご相談などを通じて、安心して働き続けられるようサポートいたします。
このような方はお気軽にご相談ください
- 復職について不安がある
- 会社や産業医とのやり取りについて相談したい
- 休職を繰り返してしまっている
- 現在の復職方針について他の意見も聞いてみたい
復職に関するご相談をご希望の方は、下記よりご予約ください。
よくあるご質問
この記事の作成者:日本橋あさひメンタルクリニック 院長 榎本(精神科医/精神保健指定医)
大学病院や精神医療センター等の基幹病院で幅広い精神科臨床に従事した後、都心部のクリニックにて学生・働く世代の方を中心としたメンタル不調の診療を経験しました。
診療を続ける中で、「休むべきか分からない」「薬は飲んでいるのに良くならない」「同じ治療が続いていて不安」と悩まれている方が少なくないことを実感してきました。
当院では初診から院長が一貫して担当し、お薬だけでなく生活リズムや環境調整も含めて現在の状態を整理しながら、患者様と一緒に治療方針を決定します。他院からの転院相談や、現在の治療に対するセカンドオピニオンも対応いたしますので、お一人で抱え込まずお気軽にご相談ください。